総合内科
日本内科学会総合内科専門医2名が診療にあたる県下で唯一の診療所です。 また、日本消化器内視鏡学会の指導医によるヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の専門外来を行っております。
総合内科専門医について
“専門医”とはどのような資格?
医者の資格といえば、一般の方には、“医学博士”が一番よく認知されている資格と思われますが、実際に患者さんを診断、治療する知識、技術の指標として、各学会の “専門医”、“指導医”という資格が重要になっており、試験制度により、厳格な審査がなされ、資格が与えられるようになっています。
一言で、“内科”と言っても、①総合内科 ②消化器 ③循環器 ④内分泌 ⑤代謝 ⑥腎臓 ⑦呼吸器 ⑧血液 ⑨神経 ⑩アレルギー ⑪膠原病および類縁疾患 ⑫感染症 ⑬救急の分野があります。日本の学術学会で最も会員数の多い日本内科学会の認定した“総合内科専門医”とは、これら13の分野の試験に合格した資格で、この各分野の専門的知識を備えた内科医のことです。 具体的には、大学病院、公立病院で一定の年数勤務し、“認定内科医”という資格試験に合格したのち、さらに経験年数を重ね、一定の資格を得て、はじめて、総合内科専門医の受験資格が得られ、資格試験に合格したのち、はれて総合内科専門医の資格が得られます。
糖尿病診療
当院には、日本糖尿病協会糖尿病認定医が在籍しております。糖尿病治療においては、血糖値のコントロール状態を反映するHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)という値が重要ですが、徳島県の現状では、HbA1c値を、血液検査後の次回の診察の際に説明する医療機関もあり、2週間前、ひどい場合には1か月前の血糖値、HbA1c値をみて、治療方針を決定するということが行われ、受診時の血糖コントロールの状態の把握ができていない場合があります。
当院では、専用の測定機により、採血後数分でHbA1c、血糖値が判明し、その時の血糖コントロールの状態に応じて、治療方針の決定、投薬が可能ですが、これは、糖尿病治療においては必要不可欠の条件です。また、食品交換表を基に、適切な栄養指導も行っており、当院通院の糖尿病の方は、概ねHbA1c6%台を維持することを目標とされ、ほとんどの方が、目標を達成されています。
ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)について
かくれ糖尿病を見逃さない!!
- ★ 健康診断などで血糖値が高めといわれた方
- ★ 血縁者に糖尿病の人が多い方
- ★ 尿糖が(+)となっている方
等々、ご自分が糖尿病ではないかと心配している方は、一度、ブドウ糖負荷試験を受けることをお勧めします。
ブドウ糖負荷試験は、空腹時に採血、採尿をして、ブドウ糖を飲み、その後、3回血液検査、1回尿検査を施行し、2時間で終了する検査ですが、非常に情報量の多い検査で、糖尿病になっているか、糖尿病に近い状態か、問題ないか、などが確実に判定できます。
結果については、血糖値、インスリン値からの計算に基づいて、わかりやすく説明させていただきますので、ご自分の現在の状態が十分把握でき、今後の生活の仕方、治療の指標になります。
糖尿病に近い状態の方、初期の糖尿病の方は、早期に診断し、適切に食事運動療法を行うことで、糖尿病の進行を抑えることもできますので、非常に重要な検査です。
ぜひとも、ブドウ糖負荷試験を受けて下さい。
☆ブドウ糖負荷試験検査は予約制です。
生活習慣病診療
脂質異常症(高脂血症)、高尿酸血症、高血圧等々の生活習慣病に対する食事、運動療法の指導、薬物療法も、糖尿病同様、積極的に行っており、当院通院中のほとんどの方が良好なコントロールを保っておられます。